とある住宅街にある蒟蒻(こんにゃく)、しらたき製造卸業様へのウェブ活用コンサルティングをさせていただきました。

現状ではこんにゃく、しらたき等の製造「卸」専門ですが、ネットによる通販(個人への直販)を考えたいとの事でした。ショッピングモールに加入するのが良いか、個別で対応するのが良いか、モールの種類、運営体制、課金システム、運営上のリスク等について教えて欲しいというリクエストでした。

このリクエスト通り、いわゆるショッピングモールに出店する際のリスクや注意点、運営体制、課金システムなどについて一通りご説明してから、独自運営のネットショップの開設方法についてご説明をさせていただきました。

ここまでのご説明で20分くらいだと思います。私は次に、「ネットショップを始めてみようと思っている」というクライアント様に必ずする質問をお尋ねしました。

「ところで、貴社では『ネットショップを開くこと』つまりネット販売が必要(経営戦略上、取り組むべきだ)と本当にお考えでしょうか?」

少し虚(きょ)をつかれたような表情をされたこんにゃく・しらたき製造卸業経営者様でしたが、すぐにその意図を酌んでいただいたようでした。

そうですね…。先日、このあたりの経営者仲間と食事をしたときに「ネットショップ」の話が出たんです。当社でもネット販売は未着手でしたから、ちょっとやってみようかな…という気持ちになった程度なんです。

様々な販路を考えるうえで、ネットショップもその一つになります。もちろん、ネットショップに取り組むことは否定しませんが、簡単に出店(開設)できる反面、きちんと売れていくにはそれ相応の労力(マンパワー)もしくはそれ相応のコスト(外注コスト)を割く必要があることは、あまり知られていません。

ネットショップで「売れていく方途」をお伝えすることもできます。しかしそれを聞いた経営者様のほとんどが、想像を絶する「大変さ」に驚かれます。

「24時間稼働する自動販売機」のように気軽に考えて頓挫する経営者様も多いものです。「実際にお店で販売したほうがよっぽどラク」という感想もよく聞きます。

おこがましい言い方かもしれませんが、私が「ネットショップを始めてみようと思っている」というクライアント様に「本当にネットショップが必要なのか?」を再確認するのは、経営者様の決心(ほんとうの部分の、気構え)を聞きたいからです。

このこんにゃく・しらたき製造卸業様は「なんとなく気軽に考えていた」ということだったので、以下のようなご提案をしました。

  • ネットで告知し、FAXで受注したり、電話で受注することも「ネット活用」であること
  • ネットで告知し、来店を促すことも「ネット活用」であること
  • ネットで告知し、本来の主業務である「卸」の新規顧客を増やしていくのも「ネット活用」であること

永友の公式ブログでも何度も書いていますが、「ネット活用=ネットショップ開設」ではないのです。その点を、落ち着いて検討いただければなといつも思っています。

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