神奈川県をはじめ複数の拠点に教室を構える学習関連サービス業様からご相談があったのは、秋も深まった時期のことでした。

我々のような学習関連サービス業は、じつは『口コミ』が起こりづらい業種なんです

と経営者様が仰いました。不勉強ながらその理由が分からなかったので聞き返すと、

要するに、お客様である『親御さん』からすれば、自分の子のライバルは増やしたくないわけです。ですので、まだ入会していない親御さんに対する『あの先生、とても良かったわよ』などの口コミはほとんど生まれません。良い事業所ほど口コミ(紹介)がされないというのは、根本的に我々の業界で古くからある悩みなんです

とのことでした。

Facebookなどソーシャルメディア(SNS)での周知(口コミを狙う施策)は、一般的に中小企業ではとても有効なPR手法です。しかし本事業所のような「学習関連サービス業」においては、SNS活用の優先度を低くせざるを得ないと感じました。

「先生、今回は当店のPRというより、じつはもう一つの課題についての相談なんです」と経営者様。

我々の業界は、個々の『先生』の力量に依存する傾向が強いのです。先生自身がやる気を出して強い向上心をもって生徒に接することが、成績向上につながりますし、ひいては経営の強化につながります。
つまり、経営者である私の立場では、『先生のモチベーションアップ』というのが重要な経営課題のひとつなのです

なるほどと、うなづくことばかりです。

「では、その個々の先生がたの『やる気』を見える形にするのはどうでしょうか?」とご提案しました。

この学習関連サービス業様では、社内勉強会でのモチベーションアップや成果主義の給与体系など、一般的なモチベーションアップ施策は実施されていました。
しかしよくお話を伺うと、「それぞれの先生がどのような気持ちや工夫で、どのように生徒に接しているか?」について、先生がたはお互いによく知らないという状況でした。

「社内の情報共有をしましょう。ある先生がどのような工夫をして成績向上につながったのか。あるいは、どのような考えで仕事をした結果、給与に反映されたのか、お互いによく知ることで『刺激』が生まれ相乗効果になるのではと思います。また、この情報共有の場で公然と『評価』されることで、先生のやる気(モチベーション)もさらに高まると思います。モチベーションアップには『誇らしい気持ち』というのが大切ではないでしょうか」

とお話ししました。

この学習関連サービス業様には「グループウェア」の導入をご提案しました。クラウドサービスとして無償のグループウェアがあるわけですから、コストをかけずに社内の情報共有が図れます
ある先生の取り組みとその結果、あるいはどんな考えを持っているか、について、個々の先生がたが好きなタイミングでスマホ等で情報参照ができるわけです。この「刺激」が、切磋琢磨を生むものだと思っています。またこの情報は蓄積されるわけですから、大げさのようですがこの事業所様にとって「知的財産」にもなるわけです。

「ネット活用」というと、対外的なPR(主には「集客」)のためのもの、と思いがちですが、このようにクラウドサービスという「ネット」を使って、社内のコミュニケーション向上にも使えることを示す事例だと思います。

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