神奈川県川崎市の化学系製品販売業様は、「ネットショップで月に1~2件程度の売上が発生しているが、このネットショップについて【育てる】べきか【他の業務に注力する】べきかの判断がつかない」というお悩みをお持ちでした。

中小企業のウェブ活用実務上、意外に多いのがこのような「伸(の)るか反るか、行くべきか行かぬべきか」という判断です。

ネットショップを運営していて、まったく売上がないのではなく、「月に1~2件程度の売上が発生」しているという状況です。
あなたならどのような助言をしますか?

経営に正解がないのと同じように、この問いにも、もちろん正解がありません。
私は様々な角度からヒアリングをさせていただき、

  • この経営者様がお一人でWeb運営をなさっていること(この内部環境は今後も変わらないこと)
  • 企業秘密にすべき事項が多いこと
  • ネットショップではなく、卸の業務が好調であること

などから、「ネットショップはこのまま放置する(特段のテコ入れをしない)」ことをご提案させていただきました。

信頼できる販売代理店にネット販売を委託する方法もありますが、本件の場合はとにかく「企業秘密にすべき事項が多い」ことが判断の最重要ポイントと考えました。

同時に、ネットショップに力を入れた場合、好調な「卸」の業務に支障をきたす(手が回らない)可能性もあったため、このようなアドバイスに至りました。

「長年、どうしようか迷っていました。やっと、スッキリしました」

というシンプルながら本当に安堵した感想を頂きました。

しかし本件では、他にも課題がありました。それは「公式サイトが、自社名で検索しても上位に表示されない」ということです。

自社名で検索した時に、いつの間にか登録されていた「各種情報サイトでの自社紹介ページ」が検索上位を占め、肝心の公式ホームページが8位~15位くらいで停滞していました。

話が前後しますが、ネットショップは数年前から運営していて、「商品名」で検索するとそれなりに上位表示が為されます。
一方、公式サイト(コーポレートサイト)はつい最近ホームページビルダーで作ったものであり、これについて「公式サイトが、自社名で検索しても上位に表示されない」という状況になっていました。

同名の企業名の他社ホームページが上位を占めているのではありません。いつの間にか登録されていた「各種情報サイトでの自社紹介ページ」が検索上位を占めているのです。
あなたならどのような助言をしますか?

このようなとき、率直に思うのは「時間が解決する」ということです。

今後、この公式サイトについて「無料で自社でできる検索エンジン対策」を粛々と進めていけば、いつかは最上位になるはずです。
無料で自社でできる検索エンジン対策」とはすなわち、

  • リンクされること(被リンク)の数を増やす
  • 更新する
  • ページ中にターゲットキーワード(お客様が検索するであろう言葉)を意識的に多めに書く。なおかつタイトルには厳選したキーワードを書く
    (注:この場合は自社名で上位表示したいので「自社名」をページ中に多く入れることが肝要です)

に他なりません。

しかしこの「まっとうな検索エンジン対策」の弱点は、成果が出るまでにそれなりの時間がかかることです。

この中小企業様は、事情があり

  • 特別な予算をかけずに(つまり広告を出すのではなく)
  • 出来るだけ早く

自社名で上位表示を叶えたいというご意向でしたので、もちろん「無料で自社でできる検索エンジン対策」を最優先に進めつつ、かつ、

  • 「各種情報サイトでの自社紹介ページ」の「この会社のURL」のような欄に、正式な公式サイトのリンクを張る(ように、情報サイト運営元等に要請する。もしくは自分で編集権があるのなら自分で編集してしまう)

ことをお勧めさせていただきました。

「目の上のたんこぶ」状態にある「各種情報サイトでの自社紹介ページ」ですが、その削除申請をするのは難しくありませんが、長い目で見ればそれも「ある意味で有益なリンク元」になりますので、「活かす」ことをご提案したわけです。

中小企業のウェブ活用実務の現場では、教科書的な理屈や理論では説明できない「与件とその解決」が飛び交います。永友事務所では、上滑りな話ではなく、「いま、まさにどうするべきか」「どうすれば全体最適に近づくか」に注意しながら助言活動を行っているつもりです。

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